夏はもちろん、意外と気になるのが冬場の足の臭い。
暑さが厳しい時期にひと通りの対策をしてきたにも関わらず足のニオイが深刻な方は、もしかすると足クサの原因と解決策がミスマッチなのかもしれません。
男性女性問わず足のニオイが学生時代からずっと臭くて悩んでいるという人も多くいます。過去に流行った臭い対策、脱いだ靴にギッシリ10円玉を詰めるなんて方法を取った方も多いのではないでしょうか？
銅にあるという殺菌パワーの効果に頼ってみたものの、結果的に足クサは改善されないと言ったお声も多く挙がっています。
多くの人がとても悩んでいる足のニオイですが、実は足のニオイの元ってそもそも、大きく分けて3つありました。
- 足そのものがクサイ
- 靴下がクサイ
- 靴がクサイ
それぞれの原因を解決しないと、足も靴下も靴も相互にニオイ移りしてしまいます。先程の例だと、必要だったのは靴のニオイ対策ではなく、足のニオイ対策でした。逆に足がキレイで無臭の人でも、ニオイ原因がある靴を履けば足も靴下も全部臭くなります。そこで今回は、足・靴下・靴それぞれの防臭対策をご紹介します。
足の臭いのお悩み解決策：足自体がニオイの元の場合
足は身体の中でも汗を特にかきやすい場所です。洋服に比べて靴や靴下の中は、通気がし辛く高温多湿な環境となっています。高温多湿だと角質（アカ)が増えます。足が臭くなる原因の多くは、この角質（アカ)などをエサにした細菌が増殖するからです。この細菌が「臭い物質」を放出するので足が臭くなってしまいます。ですので、「細菌」と「細菌が繁殖する環境」を足からなくす必要があります。
足の臭いの元となる細菌防止対策のポイントは3つあります。
足の臭い対策のポイント1. 細菌のエサとなる角質をブラシでしっかり洗い流す
かかとや足親指の付け根にできがちな、皮膚の白いガサガサは角質。細菌が大好物なエサです。角質が溜まりやすい足裏や足指の間は手が届きにくいですし、軽石では角質を上手に落とせません。そこで役に立つのが「足裏ブラシ」です。細菌を洗い落とすのはもちろん、単純に足裏を刺激するのでと非常に気持ちが良いのが特徴です。入浴時にイスに座って足裏ブラシを床に置き、片足ずつ石鹸をつけて軽くゴシゴシする、これを定期的に繰り返すことが細菌防止対策の1つです。
立って洗う場合は体をしっかり支えて使用しましょう。写真の右の足裏ブラシは100円均一で購入可能です。ブラシ部分は直径9.5cmほどなので小さめではありますが、足裏の中でも特にかかと部分をゴシゴシと洗うには最適です。繰り返し行うことで、ガサガサな足裏が数日でツルツルになり、清潔感が増しニオイも断然しにくくなります。日ごろから足の角質ケアなども併せて行っておくと、足の臭い対策に効果的です。足の角質ケア用品も100均などで購入可能です。
足の臭い対策のポイント2. 細菌の繁殖をなくすには洗った足指の水分をしっかり拭き取る
足を洗ったら必ず足指の間の水分はキッチリ拭き取ることは細菌の繁殖を軽減する重要なポイントです。足指の間の拭き取りを忘れてしまうと、すぐに体温と水分で高温多湿な環境になり細菌が増殖します。ニオイを出す細菌の数が多ければ多いほど、足はどんどん臭くなっていきます。お風呂に入っているのに足が臭い人は、水分が拭き取れていない人がほとんど。細菌は足から靴下や靴にも移っていくので、足が濡れたら「とにかくきれいに足を拭く」、このプロセスは足の細菌の繁殖を止めるためにも重要です。
足の臭い対策のポイント3. フットクリームを塗る（殺菌する）
お風呂で足の雑菌を洗い落とし、お風呂上りにしっかり足を拭く、これだけでもかなり雑菌の繁殖を抑えられるのですが、仕上げに殺菌成分配合のフットクリームを足裏に塗るとより足の臭いの原因となる雑菌の繁殖を抑えることができます。乾いた足に塗れば汗をかいてもサラサラ感をキープし、細菌の発生を抑制します。普段からできるだけ、靴を脱げるタイミングでは蒸れを逃がすことを意識するのが良いです。
足の臭いのお悩み解決策：靴下がニオイの元の場合
足から靴下に染み込んだ細菌に加え、衣類の生乾き臭菌が生地に入り込んだ複雑なニオイ元。洗濯を繰り返してもニオイが残るのは、蓄積された菌が団子のようになって内部まで落としきれていないからかもしれません。ニオイ菌は乾燥や紫外線にも強いので、洗い方で「菌」と「ニオイ」をなくす必要があります。靴下の臭いの元となる靴下に染み込んだ細菌対策のポイントは3つあります。
靴下の臭い対策1. 菌を洗い出す・細菌のエサをなくすために靴下を裏返す
足から移った細菌や、細菌のエサになる皮脂や角質は靴下の内側に多くこびりついています。ですので靴下を裏返しにした方が菌などを効率よく洗い出せます。靴下を裏返しに脱ぎ捨てて奥様やお母様から大変な叱責を受けてこられた皆さま、実は皆さまの方法は正しいのです。ぜひ女性陣にもお願いしましょう。でも丸めないようにキレイに裏返しにして、ちゃんと自分で脱衣所まで持っていくこと。
そしてドヤ顔で言うのではなくて、女性陣の気分をアゲる仕方でお願いした方が良いです。
靴下の臭い対策2. 菌が死滅する60℃位のお湯で靴下を洗う
衣類の生乾き臭の元である菌は乾燥や紫外線では消えません。蓄積されます。でも熱には弱いのです。洗濯前に60℃程度のお湯に浸けておくと、とても楽に殺菌できます。文字通り、菌が死んでくれます。ご家庭で蛇口をひねって出てくるお湯は大体60℃位が多いようです。
大体自宅や会社など一般的に蛇口をひねって出る温度は60度ぐらいです。
バケツに、沸騰したお湯と水道水を1：1の割り合いでも、大体60℃位でした。洗濯する靴下の生地が傷まない程度であれば、60℃以上熱ければ菌は死にます。
しばらく時間を置いてお湯が40℃位（お風呂に入る時の良い湯加減くらい）に下がったら、次のステップ3へ進みます。
>靴下の臭い対策3. ニオイを消臭するために、酸素系漂白剤をひとふり
殺菌後もニオイは残るので消臭には酸素系漂白剤を使います。酸素系漂白剤には、液性が「弱酸性」「弱アルカリ性」の2種類がありますが、どちらも色柄物に使えます。利用する際、ツンとしたニオイが特長の塩素系漂白剤とは別物ですので購入する際はご注意下さい。
但し酸素系漂白剤の粉末タイプはウールやシルクなどのデリケート素材には使えませんので、こちらも注意を。じつはこれらのアイテムは100円均一でも購入が可能です。もちろんドラッグストアでもお値ごろ価格で購入できます。
ステップ2の40℃位に温度が下がったお湯と靴下に、酸素系漂白剤をパッケージ記載の量で溶かし入れます。
ちなみにペットボトルキャップ1杯は、7.5ｃｃ（7.5g）です。厳密に計らずとも大体の感覚で溶かせばOKです。
しばらく放置した後、そのままザーッと洗濯機に入れて通常の洗濯洗剤を加えて洗濯機でまわします。あとはいつもの洗濯と同じです。放置時間は30分で充分です。
今から靴下を買い替える方は、抗菌・防臭加工のあるタイプを選ぶのもおススメです。
ビジネスソックス
足の臭いのお悩み解決策：靴がニオイの元の場合
靴下同様、足から細菌が染み込んで複雑なニオイを放っています。
靴の素材によっては殺菌が難しい場合がありますが、「細菌が繁殖する環境」と「ニオイ」をなくす必要があります。
靴の臭い対策1. 菌を洗い出す・細菌のエサをなくすために靴を丸ごと洗濯機で洗う
丈夫な布製のスニーカーなどでしたら洗ってしまいましょう。
自宅で洗う場合は、上記「靴下がニオイ元」の2・3の方法でOK。ただしクッション付きの洗濯ネットに入れて洗濯機で洗います。
靴用洗濯ネットとしても100円均一ショップでも購入可能です。クッション付きの洗濯ネットならどの形でもOKです。
（洗濯機の機種によっては不向きなので、メーカー取扱書を確認して下さい）
ちなみにコインランドリーの靴洗い＆乾燥なら、高熱乾燥で殺菌もできます。
洗剤も漂白剤も不要で、大人2足くらいを一度に洗えて料金は200円。乾燥は20分で100円程度です。他には革靴などはクリーニング店などでもキレイにしてくれるサービスもあります。
靴の臭い対策2. 細菌の繁殖をなくすために靴はローテーションで履く、履かない靴には新聞紙を
靴の中の高温多湿な環境が長ければ長いほど、つまり靴を履いている時間が長いほど、悪臭を放つ細菌がどんどん大増殖します。
同じ靴ばかりではなく、何足かの他の靴と履きまわして、靴の中が完全に乾く時間をおくようにしましょう。
帰宅後の靴に脱臭剤や新聞紙を入れておくと効率よく湿気がとれます。乾燥させても菌は減りませんが、増殖は止まるので悪臭の発生を抑えられます。
靴の臭い対策3. 靴のニオイの消臭に重曹スプレーを吹きかける
靴の消臭スプレーの香料によっては余計に臭くなりますよね。臭いのきつい消臭スプレーではなく無臭の重曹スプレーはおすすめです。もちろん重曹も100円均一のお店で簡単に入手可能です。
使い方は簡単です。靴の中にたっぷりスプレーをして乾燥させると足臭は消えます。ただしスプレーし過ぎると重曹のニオイは少し残りますね。ただ足のニオイよりは全然良いですし重曹のニオイは2日後位には薄くなります。個人的には靴専用の消臭スプレーより効果があると思います。重曹スプレーそのものでも販売されていますが、重曹パウダー（100円均一の店、ドラッグストアでどうぞ）タイプを、水で溶いてスプレーを作っても効果は同じです。
パウダーなら適当な容器に粉を入れて玄関やトイレなどのニオイ消しに使えて長持ちしますし、使用後に台所シンクに流せばパイプ消臭もできたりいろいろ便利です。ゴミにならないしエコにもなります。
今回ご紹介した100均アイテムを利用した足の臭い対策を2つ以上実践すれば、あなたの足クサが劇的に改善すること間違いなしです。
