【目次】
作業服にこびりつくニオイ。一度ニオイがこびりついてしまうと、洗濯機をまわしただけでは、しっかり落とすことができません。ニオイをそのままにしてしまうと自分だけでなく、周りの人も不快にさせてしまいます。
また同じ職場の人に悪い印象を与えないためにも作業服は常に清潔に保っておきたいものです。作業服にこびりつくニオイの原因を知り正しく予防することができれば作業服を長く愛用することができます。
作業服につくニオイは主に、3つの原因があります。
- 汗臭
- 生乾き臭
- 洗濯槽のニオイ移り臭
それぞれの原因によって対策方法が異なります。
作業服の汗臭の原因と対策
汗腺には「エクリン腺」と「アポクリン腺」の2種類あります。全身に分布されているエクリン腺から発汗する汗は主に体温調整や精神的な緊張によるものです。そのため暑い夏場にかく汗や、スポーツをした際にかく汗は体温調整によるものなのでニオイを発しません。
一方、脇の下や乳首、下腹部など部分的にかく汗はアポクリン腺から出ており、ニオイのもととなる成分を多く含んでいます。
全身から汗をかく夏場と比べ、冬場は脇など部分的に汗をかくことが多いです。冬場は汗をかきにくいからと言って何の対策もしないと、作業服は汗のニオイで臭いままです。ニオイの原因となる汗の発生を抑えるための方法は3つあります。
1.ニオイの元を分解する
脇裏などに消臭テープがついた作業着は、部分的な汗のニオイをおさえてくれます。消臭テープはアンモニアや酢酸などニオイの元となる成分を分解してくれる効果があります。
2.体温の上昇を抑える
接触冷感機能や電動ファンがついた服で体中を冷やすことで、体温の上昇を抑えることで汗をかきにくくします。
3.汗を素早く蒸発させる
インナーを着用することで、汗が作業着に付着するのを防ぎます。インナーには汗をかいてもべた付かない吸汗速乾機能のある素材が適しています。
作業服の生乾き臭の原因と対策
梅雨時期や気温が低い冬場は洗濯ものが乾きにくいものです。洗ったものを洗濯機の中に長時間放置し生乾きの状態が続くと、雑菌が繁殖しニオイを発します。特に雑菌の好物でもある食べかすや皮脂が残っているとニオイが強くなる傾向があるため要注意です。
一度衣類に生乾き臭が染みついてしまうと、消臭スプレーだけでは簡単にニオイを解消することができません。生乾き臭を防ぐには洗濯をする際、3つの点に注意しましょう。
1.洗濯機に衣類を詰め込みすぎない
洗濯機に衣類を詰め込みすぎると、まんべんなく洗剤が行き渡らなくなりニオイのもととなる汚れを落とすことができません。しっかりと汚れを落とし切れていないと雑菌が繁殖し、生乾き臭の原因になります。
2.お風呂の残り湯を使わない
お風呂の残り湯は冷えた水を使用するよりも汚れが落ちやすく、また節水にもなるため使用したいところです。ですが、皮脂や垢で汚れた残り湯を、最後のすすぎに使用すると汚れが衣類に移り、生乾き臭のもとになってしまいます。
3.洗濯を終えたら素早く干す
生乾きの状態が長ければ長いほど雑菌は繁殖しやすくなるため、洗濯が終わったら素早く干しましょう。広げて干したり、サーキュレーターや扇風機を使用し、まんべんなく風を当てると乾きが早くなります。また干す前にアイロンをかけるのもオススメです。中~高温でかけることで、雑菌を死滅させることができ、干した後も乾きが早くなります。
洗濯槽のニオイ移り臭の原因と対策
汚れた衣類を毎日のように洗っている洗濯機。一見キレイに思える洗濯機も実は衣類から出た繊維くずや皮脂汚れがたくさんこびりついています。また洗濯機は湿度が高くカビを発生しやすい環境にあります。洗濯槽の汚れやカビを放置しておくと、キレイにしているはずの衣類にニオイが移ってしまいます。
洗濯槽は衣類同様、半年に1度は専用の洗濯槽クリーナーでキレイに掃除をしましょう。
また、すでにニオイがついてしまった作業服はどのようにすればよいのでしょうか。ニオイのもとをしっかりと断ち切るためには、洗濯の際にある一手間を加えるだけで解消されます。
すでに作業服に付着したニオイを落とすには?
洗濯機をまわして衣類表面の汚れは落とせても、繊維奥に染み付いたニオイはなかなか落とすことができません。そこでオススメしたいのが「酸素系漂白剤」です。除菌効果のある酸素系漂白剤は、悪臭の発生を防いでくれます。衣類にしっかりとこびりついたニオイや汚れは落とすのに苦労しそうですが、実は3STEPで簡単に落とすことができるんです。
作業着のニオイを落とす簡単3STEP
準備する物
- 酸素系漂白剤
- バケツ
- 洗濯機
- 40℃のぬるま湯に酸素系漂白剤を適量いれ30分~1時間程度、浸け置きをする
酵素系漂白剤はニオイだけでなく黄ばみやシミ汚れにも効果的です。また汚れやニオイがひどい場合は粉末タイプの酸素系漂白剤がオススメです。粉末タイプは液体タイプよりも水に溶けにくい性質があるため、液体よりも洗浄力が高くなります。
※粉末タイプは洗浄力が高いゆえに、絹やウール製品といった動物繊維や金属ボタンを劣化させる恐れがあるため、デリケートな素材には水に溶けやすい液体タイプがオススメです - 洗濯機で洗う
汚れがひどい場合は、洗濯機にいれる前に一度下洗いをするのがオススメです。
- 軽くもみ洗いをして広げて干す
水で軽くもみ洗いをして漂白剤を落として完成です。
ひと手間漂白剤に浸け置きするだけでニオイの元をしっかりと洗浄することができます。
泥汚れや油汚れが作業着に付着した時は、酸素系漂白剤で浸け置きをしてから泥汚れや油汚れ専用の洗剤で洗うと汚れもニオイもしっかりと落とすことができます。
ニオイの原因を知って、予防や対処をすることでニオイがなくなります。ノンストレスで作業に集中できるよう今回ご紹介した方法をぜひ参考にしてみてください。
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