私たちは生活の中で「匂い」と密接な関係があり、ニオイを感じることはとっても大切なことですよね。匂いといっても、良い香りを楽しむものから、加齢臭などちょっと顔をしかめてしまうニオイまで様々です。
近年では「スメルハラスメント(略:スメハラ)」という日本発祥の和製英語まで使われるようになりました。スメルハラスメントの定義とは「臭いで周囲を不快にさせる」ことを指します。
また迷惑をかけている本人には自覚が無いこともあり、忠告をすることが難しい問題でもあります。そこで身近に起こりやすく、スメルハラスメントに思われてしまう事例をいくつか調べてみました。
【目次】
1.にんにくを食べたことによる口臭
2.汗や加齢臭などの体臭
3.柔軟剤による香害
にんにくを食べたことによる口臭
食べることが大好きな人であれば、にんにく入りのタレを付けた焼き肉、ガーリックステーキ、にんにく入りのパスタなど、お酒のつまみとしても相性が良く、酒好きの方には特にどれも好まれる料理ではないでしょうか。
実は、この「にんにくの臭い」がスメルハラスメントの中でも不快に思う原因としてランキング上位にあげられています。美味しい料理を食べることは幸せですが、その分、忘れずに周りへの配慮が必要です。
にんにくによる口臭は、入念な歯磨きをすれば3時間で消えるといわれています。一方で、体臭によるにんにく臭は「16時間」という長時間もの間、体の中に残るそうです。
その理由は体の中で消化・吸収されても、そのあと血液によって全身に運ばれて臭い成分が体内に残ってしまうためです。
にんにく臭を消すオススメ方法
■食事前:牛乳や緑茶を飲む
牛乳に含まれるたんぱく質は、にんにくに含まれるアリシンと結びつきやすい性質があるため、臭いの元を抑えてくれます。緑茶は濃度が濃いお茶ほど多くの茶カテキンが含まれているため口臭効果があります。
■食事後:りんご丸かじり、チョコレートを食べる
りんごは果肉より皮に多くポリフェノールとカテキンが含まれているので、約4分の1を目安に丸かじりがオススメです。チョコレートもポリフェノールが含まれているため、口と体の中に残ったにんにく臭を抑制してくれます。
汗や加齢臭などの体臭
「加齢臭」という言葉が浸透後、男性特有の臭いと思われがちです。実際には男女関係なく加齢臭を放つ人がいます。自分では気づきにくいものですが、気づかいの点から周囲や家族の指摘もなく過ごしてしまうことで、自分が損をするかもしれません。
体臭を防ぐための方法
・汗をかいやすい、かきにくいの自覚は関係なしに、臭いの元が発生しやすい「耳の後ろ・首すじ・脇・背中・胸」は普段からきれいにしましょう。特に汗を掻きやすいと自覚のある人は、濡れタオルやウェットシートで拭くことでも効果がでます。
柔軟剤による香害
体臭を気にするあまり香水の付けすぎ、柔軟剤を過剰に使用などはしていませんか?
実はこの香水や柔軟剤などの香りによる問題が「香害」と呼ばれ、スメルハラスメントとして大きく問題になっている職場もあります。「職場のにおい」トラブルは、個人攻撃にもなりかねないため人権侵害と逆に訴えられる判例もあるそうです。
オススメの対策方法
・柔軟剤の使用容量を守る
・会社としてルールを作ってもらう
個人間で伝えるのは中々難しいことなので、「会社」としてパワハラ・セクハラと同様に捉えてもらうと解決に結びつきやすいかもしれません。
まずは自分が上記に該当していないか?を見つめなおすことが大事だと思います。
女性から「大きくてカッコイイ!」「可愛い!」と言われるためには、清潔感を感じさせるような普段の身なりとケアが大切です。