キャスケット
大きめの前庇を持つ帽子の総称で、上部が丸くなっているのが特徴。フランス語で「鳥打帽」という意味。ハンチング帽の一種であり、ハンティングキャップやモッズキャップなどが代表的なキャスケットと言われている。定義は曖昧だが、主にハンチングでトップが2枚・4枚・6枚・8枚、と分かれているものや、キャップ型でボリュームの大きめなものをキャスケットと呼ぶことが多い。
キャップ
運動時などにかぶる縁(フチ)がない帽子のこと。帽子の基本形の一つ。キャップはもともと、頭部にぴったりとフィットした、フチのない帽子の総称だった。最近では前面だけにツバのあるベースボールキャップなどハットと区別するために使われることが多い。男女ともにカジュアルキャップの代表として人気が高い。
ストローハット
麦わら帽子のこと、あるいはストロー製の帽子の総称。もともとは麦わら帽子のことをストローハットと呼んでいた。
日本ではツバ広の「麦わら帽」が多いが、欧米のストローハットの形は様々。麦わらに限らず、バオ・マニラ麻(アバカ)・ラフィアなど天然草のハットはこう呼ばれることも多い。また最近ではペーパーストローなどを使った帽子の総称にもなっている。
中折れ帽
クラウンの前側の左右両サイドが窪んだ帽子のことで、この窪み部分はつまみと呼ばれる。クラウン・トップが中に深く折ってあり、山の前の部分がちょうど摘めるように折れているデザインである。 形状はフェルト製のソフト帽に近いが、中折れの場合、素材はあまり関係ない。
ハンチング
19世紀にイギリスの上流階級で用いられるようになった狩猟用の帽子。日本では鳥打ち帽とも呼ばれる。やや前傾したクラウンに短めのツバがついたデザインが特徴的。正統派のハンチングはトップが一枚天井で円に近い。同じ一枚天井でも幅が狭く楕円形なのはアイビー、後ろまでつながっているものはモナコと呼ばれる。最近はツバの長いものなどバリエーションも多い。
ワッチ
ワッチとはウォッチキャップwatch cap(見る帽子)の意味。アメリカ海軍の見張りの水平が、防寒用として船上で被っていたためこう呼ばれるようになった。頭にピッタリとフィットするニット製の帽子で、上に「丸天井」が付き、下縁を深く折り返してかぶるのが特徴。
ワークキャップ
1920年代頃、主に鉄道作業員が被っていたことに由来する。その頃の生地はデニムやヒッコリーストライプが主流だった。後に、ハリウッドスターなどが被ったことで一躍人気になる。 本来は男性用の帽子だが、最近は女性向けのデザイン性の高いものも増えている。ハンチングなどと比べると、かなり深めに被れる。