ゴルフをするのに快適なシーズンは春と秋。このベストシーズンにゴルフ場でコースデビューをするゴルフ初心者の方は多いと思います。
初ラウンドに向けてゴルフの練習をたくさんしたけど、いざゴルフ場デビューといったときによぎる不安「ゴルフ場でのマナーとルール」。でもこれさえ押さえておけばという最低限のゴルフ場マナーやゴルフルールを知っていれば、ゴルフ初心者であっても不安になることはないですよね。必要最低限のゴルフマナーとルールをわかりやすく解説します!
いざ初ラウンド!ゴルフプレー中の最低限のマナーとルール
ゴルフ初心者の方が初ラウンドに行くと何が正解で何がNGなのかもわからない状態だと思います。ゴルフのラウンド中にゴルフ初心者が気をつけたいことや、これだけ守っておけばOKというゴルフマナー、ゴルフルールをご紹介します。
プレー開始時の挨拶
最初のホール(スタートホール)でティーショットを打つ前に、同伴者へ「よろしくお願いします」と挨拶をします。
この挨拶は最初のスタートホールのティーショット前だけ行います。毎ホール挨拶はしなくてOKです。
ちなみにティーショットを打つ順番は、スタートホールにある「スタート抽選器」と呼ばれる数字の書いた棒くじを引いて順番を決めます。
引く順番は、偉い人(年配者)から引いてもらえば間違いありません。
プレイファストを心掛ける
ゴルフ場にはハーフ(9ホール)を2時間15分でプレーしなければいけないというルールがあります。1ホールのプレー時間は15分程度ですのでスロープレーにならないよう気をつけましょう。
この時間を目安に進行の遅れている組がいると、マーシャルと呼ばれる進行を管理するスタッフがやってきます。
プレイファストのコツは、打つとき(ショット)はゆっくり自分のペースで、そのほかの移動やクラブ選択は早く行うこと。落ち着いてプレーするためにも、常に心掛けましょう。
クラブは1本だけでなく何本か持って移動する
ドライバーを打ったあとは、必要なクラブを数本持って移動します。
1本だけしかクラブを持っていないと「距離を間違えた!クラブ変更したい!」「バンカーに入ってしまったけど、カートまで遠い!」といったときに、クラブを取りにカートまで往復するという無駄な時間が発生します。
プレイファストや体力温存のためにも、必要になりそうなクラブをいくつか持って移動しましょう。
各ホールのティーショットは前ホールで打数が少なかった人から打つ
ティーショットの順番は、前のホールで一番少ない打数で上がってきた人が次のホールのオナー(ティーショットを1番にする人)となります。
ただ一度フェアウェイに出てしまうとその順番は関係なく、グリーンから一番遠い人から打つのがルールになります。
ルール改定後からは、安全を確認した上で「打てる人から打っても良い」というルールにもなりました。
球を打つ人の邪魔をしない
ボールを打とうとしている人の傍に立ったり、話をしていたりするのはNGです。また、球を打つ人よりも前にでるのもNGです。
ゴルフの進行上、仕方なく球を打つ人よりも前にでなければいけないときもあります。その時は木やカートに隠れたりして打球事故が起きないよ心がけましょう。
同伴者がショットしたボールの行方を確認する
ボールを打つ人は自分のボールがどこに行ったのか確認できないので、同伴者がボールの行方を確認し伝えます。
フェアウェイに落ちたボールはすぐに見つけることができますが、ラフに入ってしまったり、法面へボールが行ってしまった場合に、同伴者がボールの場所を伝えられると「ボールどこにいった??」という事にならないので進行がスムーズです。プレイファストにも繋がります。
前の組に打ち込まない
前の組とは十分な距離をとってからショットします。ティーショットの目安は230ヤード地点にある吹き流しの黄色の旗を越えてからティーショットを打つか、前の組がセカンドショットを打ち終えてから打つのが◎です。最近のカートには前の組との距離が表示されるタイプもありますので、確認してからショットをするのが安全です。打球事故やプレーの妨害などにもつながりますので、しっかりと前組との距離があいていること確認してからショットしてください。
素振りのタイミングを気を付ける
同伴プレーヤーがショットをするタイミングで素振りをしたり、何回も素振りをするのはNGマナーです。
素振りは1回か2回におさめ、同伴者が打ったあとに素振りをするようにします。また、人が近くにいる場合は素振り禁止です。
バンカーには低い場所から出入りする
バンカーにボールが入ってしまった場合は、一番低い場所からバンカーへ出入りするのがスマートなゴルフマナーです。球が落ちている場所に最短距離で行こうとして傾斜の高い場所から入るとバンカーを崩したり芝を痛めたりします。
見た目にもスマートではないので、ボールの位置まで遠くても低い場所から入る事をお勧めします。また、バンカーから出る際には、足跡やボール後をレーキ(大きな熊手のような道具)でならして出るのがバンカーのマナーです。
タオルを首や腰に巻いてプレーするのはNG
ゴルフ場でタオルを首や腰に巻いてプレーするのは「作業」を連想させる点からマナー違反になります。
とはいえラウンド中は汗が大量に出ますので、タオルハンカチをポケットに入れておき、いつでも拭けるように汗対策をするのが◎です。
ボールがグリーンに乗ったらすぐにマークをする
グリーンにボールがのったら、他の人の邪魔にならないようにボールの位置をボールマーカーでマークをします。
マークをするときは、ボールの後ろにボールマーカーを置きます。マーカーの置き方は、ピンとボールとマーカーが一直線になっていればOKです。
マーカーでボールマークをしておらず、グリーン上で他の人が打ったボールが自分のボールにあたってしまうと、打った人は2打罰になります。グリーンにボールがのったらすぐにマークしましょう。
グリーン上では走らない
グリーン上の芝は短く刈られており、傷がつきやすく繊細です。走ったり足を引きずって歩くことで芝が剥げてしまうと、ボールの転がりに影響しますのでグリーン上では気を付けて歩くことが大切です。
パーやバーディがとれると嬉しさのあまり飛び跳ねたくなりますが、その場合はグリーンから出た場所で飛び跳ねるのが◎。
グリーン上では同伴者のラインを踏まない・パッティングする人の視界に入らない
グリーン上には球がカップに向かう道「ライン」があります。同伴者のラインを踏むのはNGです。
グリーンの芝は繊細なのでラインを踏むと芝の向きが変わってしまい、ボールの進み方に影響がでてしまいます。同伴者のラインを踏まないように気を付けてください。
また、パッティングする人の視界に入ったり、ライン上に影があってもパッティングの妨げになりますので、グリーン上では同伴者のボールがどこにあるのか、影が伸びていないかなど注意が必要です。
9ホール(前半・後半)が終わったら、終わりの挨拶をする
9ホールが終わったら、同伴者に一緒にラウンドしてくれた感謝の気持ちを込めて「ありがとうございました。お疲れ様でした。」と伝えます。
番外編:セルフプレー時のカートマナーについて
番外編になりますが、セルフプレーが多い最近ではゴルフ場で使用するカートの運転を誰がするのか?誰がカートのリモコンを持つのか?など「この場合はどうしたらいい?」と困ることがあります。
そういった時にスムーズに進行できるよう、セルフプレー時のカートマナーをいくつかご紹介します。
【セルフプレー時のカートマナー】
- グリーンにボールを1番に乗せた人がカートをグリーン奥のカート停止位置まで送る
- ホール間のカートを運転するのはその組の中で一番若い人
セカンドショット以降からは上手い人が運転をすることになります。カートの運転をお願いする場合は「カートをお願いします。」と一声かけるとスマートです。 - カートのリモコンを持つのは一番若い人
若い人というルールがあるものの、カートを辺鄙な位置で停車させると後続組からの打ち込みや同伴者をイライラさせてしまう原因になるので、慣れていない場合はゴルフ経験の長い人にお願いするのが◎。 - セルフプレーの場合はどこに座ってもOK
ただ、前列が下座で後列が上座という暗黙のルールもあります。キャディーさん付きの場合は、後部座席の真ん中が末座になるので一番若い人が座るのがマナーです。
9ホール、18ホールのゴルフプレーが終わったら何をする?
前半の9ホールや全18ホールのゴルフラウンドが終了すると、ゴルフが終わったことに安堵し「楽しかったなー」と、レストランやロッカーへ向かいがちです。
しかし、前半やプレー終了後にはゴルプレーヤーがやらなければいけないことがあります!
ラウンド終了後はゴルフシューズをきれいにする
ラウンドが終了したら、ゴルフシューズのスパイク部分に入り込んだ土や芝をエアーで飛ばします。クラブハウス内に土や芝を持ち込まないためです。
エアーシューズクリーナーは、クラブハウス出入り口前かキャディマスター室のそばにあります。
クラブハウスに入る前に帽子やサングラスは外す
キャップやサングラスをしたままクラブハウス内入ることはゴルフ場のマナーに反することになります。屋外で使用するものはクラブハウス内では外すようにしてください。
ハーフ休憩をとる(前半終了後)
前半が終わると、だいたいのゴルフ場ではハーフ休憩に入りクラブハウス内にあるレストランでお昼ご飯を食べます。
原則としてレストランで持ち込んだお弁当を食べるのはNG。ゴルフ場で提供される食事をいただきます。
お風呂に入る(ゴルフラウンド終了後)
18ホールのラウンドが終了したら、ゴルフ場にある大浴場で汗を流します。
お風呂は必ずはいらなければいけないということではありません。入っても入らなくても、どちらでもOKです。
夏場などは汗をたくさんかきますので、入浴してから帰ることをお勧めします。
来場時の服装に着替える
お風呂で汗を流したら、チェックアウトのために来場時の服装に着替えます。
着替えが終わったらゴルフシューズや手荷物を持ってフロントへ。
チェックアウト(清算)
クラブハウス内にあるフロントに使用したロッカーキーを渡しゴルフプレー料金を清算します。(スコアカードは持って帰ります)
キャディバッグを受け取る
玄関にあるキャディバッグ置き場から、自分のキャディバッグを受け取ります。この時にキャディバッグ内のクラブの本数が合っているか数えておくとスマートです。
友人に実際にあった出来事で、帰宅しキャディバッグの中身を確認したらクラブが1本なかったということや、同伴者のキャディバッグに自分のクラブが収められていたことがあったそうです。
大切なクラブの紛失にすぐに気づけると面倒なトラブルを回避できますので、車に載せる前にクラブの本数確認をしておくと安心です。
たくさんのマナーやルールを覚える必要はありません。だいたいこれぐらいを頭の片隅に置いておけば、初ラウンドは成功です!
ゴルフビギナーや初心者ゴルファーにお勧めのゴルフ場とは?
ゴルフ初心者の方は、ゴルフ経験者の方とゴルフラウンドにいくことが多いかと思います。ただ経験者とのゴルフラウンドは「迷惑をかけていないか心配」「緊張してしまう」といった心境になってしまい、のびのびゴルフを楽しめないということもあります。
初心者同士でも3人から4人集まればゴルフ場でのゴルフプレーができますので、気心の知れた仲間たちと気兼ねなくゴルフをしてみてはいかがでしょうか。
初心者ゴルファーがゴルフ場を選ぶポイントとおすすめのゴルフ場をご案内します。
初心者ゴルファーがチェックしたいゴルフ場の条件
- フェアウェイが広い
- 高低差がない
- 風の影響を受けない
- カートをリモコン操作で動かせる
アップダウンの少ない丘陵コースや平地に作られることの多い林間コースや河川敷コースを選ぶとラウンドしやすいです。
初心者ゴルファーにおすすめのゴルフ場
白河国際カントリークラブ(福島県)
キングフィールズゴルフクラブ(千葉県)
笹平カントリー倶楽部(岐阜県)
彦根カントリー倶楽部(滋賀県)
ゴルフ場予約サイトには「初心者おすすめコース」といった特集が組まれているサイトもあります。
ゴルフ場を予約するには?
ゴルフ場は高いお金を出してゴルフクラブの会員(メンバー)にならないと、ゴルフプレーができないのでは?と思っている方も多いと思いますが
最近は多くのゴルフ場でゴルフクラブのメンバーでなくとも、ビジター(非会員)でもゴルフ場予約サイトからゴルフプレーを予約することができます。
ゴルフ場予約サイトに会員登録さえすれば、誰でもゴルフ場を予約できますので初心者ゴルファーだけでゴルフに行きやすいですよね。
ゴルフ場予約サイトの会員登録はほとんどが無料で、ポイントが貯まったり、特別料金プランなどもありますのでぜひ利用してみてください。
【代表的なゴルフ場予約サイト】
GDO ゴルフ場予約
楽天GORA ゴルフ場予約
じゃらんゴルフ ゴルフ場予約
ゴルフにはマナーやルールが多くあり、ゴルフを始めたばかりのゴルフ初心者にはわからないことも多いと思います。何度かゴルフ経験者とコースに出れば、マナーやルールは自然と身についていくものですので心配することはないですが、ゴルフのルールやマナーの基本にあるのは「ゴルフは紳士淑女のスポーツ」。
紳士のような立ち振る舞いができれば、おおむねの不安は解消されます。
迷ったときは基本の考え方「ゴルフは紳士淑女のスポーツ」を思い出して、ゴルフラウンドを楽しんでくださいね。
ゴルフ場に着いたら何をしたらいいのかわからないよという方は「初めてのゴルフラウンド当日!ゴルフ場に到着したら何をする?ゴルフ初心者の不安を一発解決」をご覧ください。