秋のビッグマッチ・10.14の両国大会「KING OF PRO-WRESTLING」が終わりました。
たくさんいい試合がありましたが、大注目はメインイベントのオカダ選手 VS SANADA選手のIWGP選手権試合ではないでしょうか。
この試合前までにも週刊プロレスでSANADA選手の特集が組まれ、SANADA選手への期待感をバシバシ感じていました。
同じくIWGPヘビー級チャンピオンを狙うEVIL選手、飯伏選手らの存在もあり、両国大会の前哨戦とも言うべき10.7の後楽園大会のメインはオカダ選手と飯伏選手 VS EVIL選手とSANADA選手のタッグマッチ。
この時の勝者はEVIL選手で、最近影が薄い印象でしたがしっかり存在を見せつけ、「1.4ではSANADAと対戦だ」というファンを喜ばせるコメントを残して大EVILコールを受けていました。
たしかにそのカードを1.4で見られたら良いか・・・とは思いますが、そう簡単には行かない。だからこそ面白いというのを感じたのが、10.14の両国大会でした。
まずは、セミの1.4「東京ドーム・IWGPヘビー級王座挑戦権利証争奪戦」で戦う、権利証の保持者の飯伏選手に挑戦するのがEVIL選手。7日には圧勝しているEVIL選手。結果は飯伏選手が権利証を保持しました。24分間の試合ですが、後半は大技のオンパレードのやたらと濃い試合でした。目が離せない試合展開でした。
後半の攻防は、大技をかけあい、狙いあい、ダメージを受けてもカウント2で立ち上がる気迫の試合でした。最後は飯伏選手のカウンターのジャンピングニーから、カミゴェと至近距離で膝攻撃を仕掛けまくってEVIL選手を撃沈させました。
そしてメインのオカダ選手SANADA選手の試合。36分間にも渡る長い試合でしたが、勝者はオカダ選手でした。これで4回目の防衛です。
この試合はライブ動画で見ていましたが、もう最後の最後にかけたSANADA選手のスカルエンドをくらったオカダ選手から血の気を引くのを見て「SANADA選手が新チャンピオンか?」と期待感が高まりました。しかし、王者のオカダ選手はそうはさせないんですよね。
しかしそこまで追い詰めてもまだ返してくる、とんでもないスタミナと精神力のオカダ選手。最後の最後で高い打点のドロップキックからレインメーカーで3カウント。
そんなすごい試合のあと、感情を見せないSANADA選手が男泣き。これは驚きました。オカダ選手はそんなSANADA選手にサムズアップ(SANADA選手がよく行うポーズ)で、彼のファイトをたたえます。少し時間をおいてから固い握手をした二人に、会場は大拍手。
オカダ選手が強すぎて誰とやっても結局勝利してしまうので、13回連続防衛するあたりではオカダ選手にブーイングが出る時期もありました。
しかし、少しの間ベルトから離れてまた王者として復活。新たなライバルとしてジェイ・ホワイト選手も出てきて、一度ジェイ選手が王者になっていますがこれも盛り上がらず。
今年の春からSANADA選手の存在が急激に大きくなり、同級生同士でライバルとお互いが意識し合ったところからこの2人のシングルマッチの価値がぐっと上がり、盛り上がっての今回。その期待にこたえた記憶に残る試合でした。