史上最多人数が参加中の「BEST OF THE SUPER Jr.26」ですが、最終決戦の2019年6月5日の両国大会までまだまだ試合が続きます。注目の初戦、仙台大会の2日目Bブロックは、田口選手とYOH選手の仙台出身レスラー対決がメインでした。
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勝ったのは田口選手ですが、両選手ともダウンになるほど限界の限界まで戦った試合だと思いました。田口選手の決め技は「どどん」という、相手の顔面を下にしてマットに叩きつける技なのですが、この「どどん」を何回も何回もかけようとするもYOH選手もそうはさせないという攻防戦はおもしろかったです。
その前日の石森選手がドラゴン・リー選手に勝利して、地元の言葉でアピールするなど仙台の方は沸きに沸いた試合だったのではと思います。
その後、青森と山形と東北大会が続きました。
田口選手は、今大会もとても順調で、現在は全勝中。
青森産業会館では、今回初登場のDOUKI選手と対戦しました。
DOUKI選手はタイチ選手らと同じ鈴木軍に所属しているので、悪行三昧のファイトで応戦。
悪行三昧と言っても、他団体の選手のように「電気つけっぱなし、水出しっぱなし」と、頑張って悪いことをしようとしてソレというようなツッコミ余白の大きいタイプではありません。椅子や机使用はもちろん、なぜか仲間のタイチ選手の乱入など「THEヒール」な試合を行います。
そもそもDOUKI選手が何者かもわかっていませんが、ネット情報だと2010年に単身メキシコに渡った方なのだとか。
単身ルチャドールを目指すということで、ミラノさんからタイチ選手を紹介されて頑張ってデビューされて、日本上陸となったという大変な苦労人のようです。
タイチ選手が「寝床もない、飯もない、時には危険な目にあいながら這い上がってきたDOUKI選手は、合宿所に寝床があってうまい飯食ってるやつとは違う」というようなことをコメント。
そんなに過酷な状況でよくぞここまでと、一気に見方が変わりました。たしかメキシコに渡ったときは18歳で、9年前なのでまだ20代かと思います。若さというポテンシャルで、期待が高まるファンも多いはずです。
その技もドラゴン・リー選手らのような第一線のルチャドールと同じような、キレキレの技を繰り出していました。フィニッシュホールドの「スープレックス・デ・ラ・ルナ」という、2段式スープレックスで初戦を勝利しています。
この技は首を固めてからのスープレックスで、見ている方もそれなりに「ゾクッ」とします。「首は大丈夫?」と、余計な心配をしたくなる感じです。
最近ではルチャドールの先輩であり、世界中からオファーが殺到する人気選手のバンディード選手と対戦し、こちらは負けてしまいました。バンディード選手も20代で、均整の取れた体と飛べるのにパワーファイターという珍しい選手。
ガッツリマスクで顔を覆っていますが、絶対美形な雰囲気を漂わせています。女性ファンが多いのもうなずけます。
以降の注目試合は5月31日のAブロック、鷹木選手VS石森選手です。ヘビー転向を示唆する鷹木選手に「ジュニアはおまえの踏み台ではない」とし、鷹木選手をジャイアン呼ばわりしている因縁があります。こちらも楽しみです。