奥さんや娘さんから「お父さん、臭い!」と言われた経験はありませんか?
自分では全く臭わないのに、周囲の女性には不快いとされる、ある男性特有の臭いがあります。
男性特有の代表的な「臭い」は大きく分けて4種類あります。
多くの男性はこの4つのいづれかの臭いに当てはまります。また、1つではなく年齢や体質によっては複数の臭いを持ち合わせることも少なくありません。
まずは、自分の臭いがどのタイプに当たるのか下記のブログからセルフチェックをしてみましょう。
セルフチェックであなたの体臭を突き止めよう!ミドル脂臭、汗臭、加齢臭、足臭どれにあてはまる?
女性が最も不快に思う男性の臭い
30代くらいから多くの男性が怯え始めるのが4大悪臭の一つでもある「加齢臭」です。年齢を増すごとに加速するこの臭いは男性が最も恐れている悪臭です。
男性と女性では不快に感じる臭いが全く異なります。特に男性が気が付きにくい汚臭は、女性にとっては生理的に無理な不快な臭いです。
それでは一体どの臭いが女性を不快にさせる臭いなのでしょうか?
女性が最も苦手な男性の臭いは「ミドル脂臭」と「加齢臭」です。
女性が胃のムカつきを訴えるぐらい不快なミドル脂臭は別名「つわり臭」とも言われています。
加齢臭はミドル脂臭ほどはニオイは強くないのですが、すれ違った瞬間や会社の会議室などで男性が集合した後の臭いは眉をひそめてしまうのが正直な反応です。
加齢臭については男性自身も「年を重ねた証拠のように感じるから加齢臭を遠ざけたい!無くしたい!」という気持ちを持っている方も多くいます。
特に20代の女性社員と一緒に働く機会があったりすると、絶えず加齢臭が気になってしまったりもします。
男性が感じづらい加齢臭、そもそも改善できるのでしょうか?
結論、加齢臭は改善できますので安心してください。
もっと言えば、加齢臭は他の体臭よりも解決しやすい臭いです。年齢による臭いは体中に染みついてしまっているものがゆえに、改善ができないのでは?と思っていた方も大丈夫です。
加齢臭は改善できます。
加齢臭の原因と加齢臭の発生箇所
そもそも加齢臭は一体どこから臭うのでしょうか?
臭いの発生個所として最も疑われるのが脇の下や足だったりしますが、加齢臭は意外なところが発生源です。
その発生個所は、背中と胸回り部分に当たります。
加齢臭を放っている原因は意外にも汗とは異なります。皮脂腺や皮膚などから放たれる皮脂が加齢臭の臭いの原因です。
皮膚を構成する組織、垢や剥がれた角質が角栓を詰まらせ皮脂を酸化させてしまい、脂肪酸などの体臭成分を作り出すことで、最終的に加齢臭というものを作り上げてしまいます。
男性が気づきにくい悪臭、加齢臭の臭いとは?
加齢臭の原因とされているノネナールという不飽和アルデビドの一種は揚げ物を揚げた後のような油の臭いと干草、古本、ロウソク、押し入れなどの青臭い匂いが混合した、何とも言えない恐ろしい臭いです。それほど嫌なイメージが無いニオイですが、ミドル脂臭と混ざって油っぽさが増し、より不快感をつりあげます。
加齢臭は年代的に50代半ば以降から本格的に発生します。これは皮脂腺の中にあるパルミトレイン酸という脂肪酸が年齢と共に増加するからです。このパルミトレイン酸が空気に触れ酸化することで、2-ノネナールというニオイ成分が発生し加齢臭になります。また体内の活性酸素が増えても皮脂の酸化が進行するので、加齢臭には活性酸素対策も必要です。
加齢臭のしやすい男性の特徴
年を重ねると、男性はもれなく加齢臭がするものなのでしょうか?
以下の項目に当てはまる人は、ほぼ間違いなく加齢臭を放ちます。
当てはまる項目が多ければ多いほど、より不快感が増す臭いとなってしまいます。
- タバコ、お酒、コーヒーをよくたしなむ
- ストレスを強く感じている
- 入浴はシャワーで済ませがち
- スーツなど同じ服を何日も着る
- 背中や体に吹き出物ができている
加齢臭のしやすい男性の特徴1.タバコ、お酒、コーヒーをよくたしなむ
紫外線や喫煙、過度な飲酒、激しい運動は体内の活性酸素が増える原因となります。活性化酸素が増えると皮脂の酸化が進むため加齢臭の元を多く作り出してしまいます。
また、コーヒーを1日に何杯も飲むことで、より加齢臭を強くするとも言われています。
加齢臭のしやすい男性の特徴2.ストレスを強く感じている
環境や人間関係など、いろいろなシーンでストレスは誰しも抱えるもの。過度なストレスがかかると身体のバランスを崩したり、体内の様々な機能を発動させてしまいます。
体がストレスに対応しようとする時に皮脂の分泌量が増加し、皮脂の酸化も活発になってしまいます。酸化が活発になればニオイが発生しやすくなります。
加齢臭のしやすい男性の特徴3.入浴をシャワーで済ませがち
皮脂の酸化により、背中を中心に加齢臭が発生します。手の届きにくい箇所の上、酸化した皮脂は意外と頑固で、短い時間になりがちなシャワーではなかなか落としきることが難しいです。
加齢臭が強い日とそうでない日がある方は、洗いモレが原因のことも多いです。
加齢臭のしやすい男性の特徴4.スーツなど同じ服を何日も着る
入浴の背中の洗い残しなどで酸化した皮脂が残ると、ニオイは衣類に移ります。
ニオイは蓄積され続けるため、毎日同じスーツなどを着る方は特に注意が必要です。
加齢臭のしやすい男性の特徴5.背中や体に吹き出物ができやすい
吹き出物ができやすいのは、皮脂が落としきれていないサインかも。酸化した過剰な皮脂が肌に残ると、毛穴詰まりを起こすなどで吹き出物ができやすくなります。
吹き出物が出るということは加齢臭が出やすくなっている状況です。
加齢臭の解決策
加齢臭を解決するポイントは2つです。
- 皮脂を抑える
- 皮脂が酸化する前に除く
加齢臭対策1 1番臭う背中をよく洗う
ニオイ元の酸化した皮脂が落としきれていないと、加齢臭が背中と胸元から発生します。特に背中は広範囲にわたってニオイが発生しますので、肩甲骨の間をしっかり洗いましょう。
背中は自分でニオイを嗅ぎにくい上に洗いにくい箇所です。体が大きいと市販のナイロンタオルの長さでは思うように洗えないこともあります。
体を洗うナイロンタオルはロングサイズを使用し、寝具やパジャマにニオイ移りしたり、皮脂を落とすのが大変にならないように朝よりも夜に体を洗うことをおすすめします。
加齢臭対策2 皮脂が酸化しなければ加齢臭はしない
極端な話ですが、皮脂が酸化しなければ加齢臭はしないとも言えます。ストレスなどで加速しなければ通常、皮脂が酸化するまでにかかる時間は6時間ほどと言われています。
夜お風呂に入った肌であれば、皮脂が分泌されて増えていくのが昼前~日中。そこから皮脂が約6時間で酸化するので帰宅タイムくらいまでニオイを発生させずに済ますことができます。
大切なのは、夜の入浴時に皮脂をしっかり洗い流しておくこと。加齢臭は背中と衣類に蓄積されていきますから、とにかくニオイ元を溜めないことがポイントです。
日々の洗浄ができていれば多少の皮脂が酸化して加齢臭が発生しても周囲は気が付かない程度でしょう。入浴時には一般的な保湿成分重視のボディーソープではなく、女性よりも皮脂が多い男性向けに作られている男性用ボディーソープを使うのもおすすめ。
加齢臭対策3 皮脂の酸化を抑える有酸素運動
加齢臭は、皮脂の酸化でニオイ成分が発生します。皮脂の分泌量が増えたり体内の活性酸素が増えると酸化が進んでしまいます。活性酸素を抑えるために、ウォーキングや水泳などの有酸素運動をしてみましょう。
ゆっくり深い呼吸をしながら、酸素をたっぷり体に取り込めるので効果的です。身体にも良く、ニオイ対策にもなるなんて一石二鳥です。
天気の悪い日や外に出るのが億劫な方は自宅でできるお手軽ダイエットとして、踏み台昇降が気軽にできるダイエットステップハイなどダイエットグッズを頼るのもありです。
運動をする前、運動をした後、運動の効果を実感するためにもレコーディングは大切です。
体重計などで毎日自身の体重やそのほかの状態を知って記録しておくことでより成果も出やすくなります。
普段から気を付けたい加齢臭予防策
加齢臭は他の体臭とは異なり、生活のちょっとした改善ですぐに効果がでやすいニオイです。とは言え止めるとすぐ再発するので習慣づけ何よりも大切です。
日常生活の中でできる加齢臭予防策をご紹介します。
毎日できる加齢臭予防策1.抗酸化作用のある食品を意識して摂る
ビタミンCやビタミンEを多く含む野菜や果物は、皮脂の分泌や酸化を抑える効果があると言われています。
喫煙や飲酒が多い方はビタミンCを大量に消費してしまい加齢臭が強くなる傾向があるようですので、思い当たる方は特にたっぷり摂るのが良さそうです。
毎日できる加齢臭予防策2.洗濯をこまめに行う
ニオイの原因物質は衣類に蓄積されやすいです。消臭スプレーを思いつかれる方も多いと思いますが、ニオイ元が残る限り加齢臭は隠せません。なるべくこまめな洗濯をしましょう。特に毎日着用するスーツ類もカジュアルウェア同様こまめな洗濯が必要です。自宅で気軽に洗濯のできるウォッシャブルタイプのものやイージーケアなどのスーツを選ぶのがおすすめです。
衣類の繊維の奥に入り込んだニオイまで消臭するには、酸素系漂白剤もおススメ。粉末タイプと液体タイプ、弱酸性と弱アルカリ性がありますが、いずれも色柄物に使えます。(ただし粉末タイプはウールやシルクなどのデリケート素材には使えません)
40℃くらいのお湯に酸素系漂白剤を溶かし入れ、衣類を少し浸けて置いた後、洗濯機でいつもの洗剤と一緒にまわせばOKです。
加齢臭同様に女性から敬遠されてしまうミドル脂臭も、男性にとっては最大限配慮したい臭いの一つです。
ミドル脂臭の原因とその解決方法は【おすすめ記事】からご確認ください。