体の大きな人が住みやすい家づくり!D-PLACEが考える快適なトイレとは

いつもミッド・インターナショナルをご利用いただきありがとうございます。

ミッドでは体の大きな人の生活で生じるお困りごとを解消するプロジェクト、「D-PLACE」プロジェクトを発足しています。

D-PLACEプロジェクト

服のお困りごとの他に日々の生活の中で不便に感じていることなど、お客様からお寄せ頂くお声を元に、体の大きな人が生活しやすい環境作りを考えています。
日々の生活の中からお困りごとの元となる習慣を洗い出し、一つ一つ改善提案を行いながら過ごしやすい環境空間を作り上げることを目指しています。
そこで、ミッドでは生活行動のスペシャリストでもある聖隷クリストファー大学助教、高次脳機能障害分野専門作業療法士の中島ともみ先生とともに、生活行動を分析をし、体の大きな人が楽に動ける生活環境作りをスタートさせました。

前回は、自宅での滞在時間が最も長い「リビング」にフォーカスをあて、体の大きな人が動きやすいリビング環境について取り上げました。

D-PLACEが考える動きやすいリビング

第2回目となる今日は、自宅の中でも特に重要なトイレにフォーカスをあて、「トイレ」で生じる日々のお困りごととその改善案をご紹介します。

トイレは狭くて窮屈な場所

toire
体が大きいとトイレがより狭くて窮屈に感じるというお声をお聞きすることがあります。
特に、一人暮らしのアパートなどは限られたスペースでの居住空間となるため、トレイスペースの確保が容易ではないということが多いかと思います。

0.4坪タイプの場合

0.4坪
奥行きが狭いため、立ち上がる際に屈むとドアや壁に頭をぶつけやすいです。
側面を出入り口にしても屈んだ際にぶつけやすくなってしまいます。

0.5坪タイプの場合

0.5坪
このタイプでしたら前方にドアがあっても、側面にドアがあっても頭をぶつけることがありません。

他にもトイレで生じる問題点をまとめてみました。

トイレスペースの問題

・ズボンの上げ下げの際、肘を広げると壁に手がぶつかりズボンの着脱がしづらい
・スペースが狭く立ち上がりがしづらい
・トイレの高さが低すぎて立ち上がりの際に膝に負担を感じる

トイレスペースが窮屈だと、通常の姿勢では着脱ができなかったり立ち上がりがしにくかったりということが起こります。
その際に、膝や腰などに徐々に負荷がかかってしまうので要注意です。

改善案

・立ち上がりの負荷を軽減するために手すりをつける。できればサイドにL字型のバーを付けると膝への負担が軽くなります。

L字型バー

・便器を10cmほど嵩上げをする(身長によって調整)ことでゆるい角度ができ立ち上がりの負荷が軽減する
・トイレスペースは両肘を腰に当てた時の幅+10cm程度(幅80cm~90cm)のトイレを選ぶ

意外と負担がかかるのが便座

便座

体重を一手に引き受ける便座。
こちらも様々な問題が生じています。

トイレ便座の問題

・お尻の大きさと便座の大きさが合わない
・便器に腰掛けたあと、立ち上がりの際に膝や腰が痛くなる

改善案

・便器は高いほうが立ち上がりやすいので嵩増しをする
・腰や関節を痛めやすいので便座は保温機能を活用し体を温める

便座が支えることのできる耐荷重量は日本国内で販売されているものでは130Kgが最大とのこと(2018年3月調べ)
それ以上の負荷をかけると便座が破損をしてしまうこともあるそうです。
立ち上がりの際など負荷を分散するためにも手すりをつけるというのは、併せて体の負担も軽減しやすい方法です。

体の大きな人にとっての理想のトイレとは

bennza

もちろんトイレのスペースを十分確保できることが1番良いことではありますが、その他にも以下のようなトイレが最適です。

理想のトイレの条件

1. トイレスペースを充分に確保する
スペース確保

2. 便器正面のスペースを充分に確保するため扉は外開きもしくは片き戸がベスト
理想の扉

3. 便座からの立ち上がりにかかる負担軽減のため手すりをつける
4. 便座からの立ち上がりにかかる負担軽減のため便器の高さを調整する(40cm~42cmぐらいがベスト)
5. 便器は和式より洋式
6. 部材は冷えないものを選ぶと良い。タイルはNG

トレイについてトイレメーカーさんに聞いてみました

さらに理想のトイレを追い求めて、某トイレメーカーさんに体の大きな人が抱えるトイレでのお困りごとを聞いてみました。

・便座ってどのぐらいの大きさまであるの?→便座の大きさはほぼ同じです。
・便座の耐荷重は?→日本国内のものだと130Kgぐらいまでです。
・便座って壊れる?寿命ってあるの?→負荷をかけすぎると割れたり、破損したりします。
・手すりの設置ってどのぐらいお金がかかる?→手すりの種類や強度によって異なります。
・便器の立ち上がりに負担をかけない機能ってある?→手すりを設置するかサイドに手を付ける棚などを配置するのも良いです。
・トレイのスペースってどのぐらいあると快適なの?→こちらは人によって感じ方が異なります。
・トレイの改修費用ってどのぐらい?→機能や設備によって様々になります。

とのことでした。
スペースが充分に取れないトイレでも、手すりなどを設置することで体への負担を軽減できる可能性があります。
まずはどの部分を1番改善したいかを明確にすることが大切かもしれません。

D-PLACEプロジェクトに参加しませんか?

D-PLACEプロジェクトは体の大きな人の生活で生じるお困りごとを解消するプロジェクトです。
今回、MIDモデルの生活に密着し客観的な視点でお困りごとを知ることができました。

ですが、このお困りごとはほんの一部だと思っています。

そこで、日々の生活の中で生じるお困りごとをご共有いただけないでしょうか!

どんなことでも構いません。例えば、
・ 部屋でエアコンをかけているけど暑い
・ 洗面所が狭い
・ 入り口のドアが小さい/狭い
など。
日常で感じているちょっとしたお困りごとを以下のお問い合わせより、ぜひ教えていただきたいです!

お問い合わせ

ご共有いただける方は、お問い合わせフォームより下記3点の記載をしてミッドカスタマーサポートへ送信いただけるとうれしいです!

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