ほぼ何の前触れもなく、いつ起こるか分からないのが災害。
日本は地形・地質・気象条件などにより地震や火山噴火、台風が発生しやすく世界有数の災害大国といわれています。近年はゲリラ豪雨のニュースもたびたび目にするようになりました。誰にとっても災害は決して他人事ではありません。
場合によっては、いま自分が着ている服と手に持っている物だけが、持ち物の全てになるかもしれません。
でも、身に着けている服や物を防災グッズに代用する方法を少しでも覚えておけば、いざ!という時に自分の身を守ることができます。
普段のカジュアルスタイルではどんなものが何に代用できるでしょう?
■ジーンズなどカジュアルスタイルの場合
身に着けている物 : ジーンズ、トレーナー、帽子、ストール、靴、靴下
持ち物 : コンビニ袋、雑誌、タオル、折りたたみ傘
1.ジーンズをリュックに代用する
写真のように、ジーンズをリュックサックとして使う方法が東京防災本などで紹介されています。
ジーンズリュックの作り方は、以下の動画をご覧くださいませ。
参照動画「東京防災 ズボンでリュックを作ってみた」
2.帽子+タオルで簡易ヘルメット
キャップでもハンチングでもいいので、帽子の中に折り畳んだタオルを入れてください。たったこれだけですが、上から落ちてくる瓦礫などから、頭を少しでも守ることが大事です。小さなケガは無傷に、大きなけがは小さなけがで収めることができます。避難所まで急いで移動するような時に使えます。
3.ストールは防寒だけでなく、マスク、包帯、風呂敷にもなる
普段ストールはオシャレアイテムとして、また寒さ対策として使えますが、災害時にはいろいろ活用できます。
・防寒用に肩から羽織るのはもちろん、一時的にマスクの代わりにもなります。
ストールで口・鼻を覆えば埃等から守ったり、咳やくしゃみの飛沫を防止できるので周囲の人に不快な思いをさせずに済みます。
・ストールは、血を止めたり、ケガした部分を保護したり、固定したりする包帯代わりにも。持っている雑誌や折りたたみ傘などを添え木にすると安定します。
・ストールを風呂敷として使えば、ものを運ぶのに便利です。
荷物を手で持つと、両手がふさがって行動が制限されてしまいます。ストールでものを包むと両手が使えるようになります。
4.折りたたみ傘は、避難所での着替えや簡易トイレを使用する際の目隠しに(色のついているものに限ります)
5.コンビニ袋+雑誌で簡易安全靴
コンビニ袋2枚と雑誌2冊があれば、簡易安全靴になります。もし紐が無ければコンビニ袋を紐に代用します。余分にコンビニ袋があれば、雑誌と一緒に縛った足をコンビニ袋に入れてくるむと汚れも防げます。ただし滑りやすくなるので注意は必要です。
6.コンビニ袋をバケツ代わりに
給水があっても容器がない場合、レジ袋をバケツのように使用することができます。
7.コンビニ袋とタオルで簡易おむつ
災害時は、水や食料と同じく赤ちゃん用のおむつも手に入りにくくなるそうです。
レジ袋とタオルがあれば簡易おむつが作れます。
東京都防災ホームページには、「簡易おむつ」の作り方が紹介されています。
■まとめ 普段から意識すべきこと
今回は外出先などで、防災グッズ一式を持ち出せ無い場合に、持ち物を防災グッズに代用する方法をご紹介しました。限られた身の回り品を、臨機応変に工夫することで防災力は高まります。
いざという時に慌てないためにも、普段から代用方法を考えておくといいかもしれません。
ですがやっぱり、一番大事な準備は避難場所や避難経路の事前確認です。
自宅や職場周辺のハザードマップの確認はもちろん、遊びに行くような場合でも、あらかじめ高台や広い公園などを確認しておきましょう♪
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